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「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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古い映画は映画館でもう観られないのか

大阪難波駅近くの「千日前OSスバル座」が閉館する、ということで、9月22~24日に「さよならフェスティバル」なるものがあるんだそうです。1日1作品ずつの上映でフェスティバルってのも何だか寂しいフェスティバルなんだけどね。

で、私がおっ!となったのが、9月22日(金)上映の「2001年宇宙の旅」。

技術的なことはあまり詳しくないんだけど、確かこの作品は「シネラマ方式」という撮影法で撮られているんです。家のテレビで観ると、やたらに横に細長いの。つまり、上下の黒いところがすごく大きい。家庭のテレビじゃ、もの凄く迫力不足なの。

今はこの「シネラマ方式」を上映できる映画館は日本にはないそうで、OSスバル座で上映するにしても、きっとこの細長い状態なんだろうけど、それでもスクリーンとテレビじゃ、かなり違うでしょ。ボーマン船長が宇宙の果てに突入していくシーンは、映画館で観たら気持ちよさそうだな。ちなみに、23日は「タイタニック」で24日は「風と共に去りぬ」。ううむ、これは全然惹かれない。どうせ閉館だ!ってことなら、もっとぱーっと派手にいろんなの上映すればいいのになあ。

で、考えてみるに。

ちょっと昔はね、古い映画のリバイバル上映って、結構やってたんだ。私がよく通ったのは、大阪梅田にある「大毎地下劇場」ってところで、文字通り地下の薄暗いとこにあって、その暗い雰囲気がすごく好きだった。ダンナと付き合ってる時も、待ち合わせをした思い出がある。1本500円だか700円だったか忘れたけどすごく安かったし、同時上映がいっぱいあって、何でそれとそれの組み合わせなん?みたいなのもよくあった。

私は略して「大毎」と読んでたけど、あそこで古い映画をたくさん観たな。大学の4年間結構通って、そして私が社会人になってしばらくして閉館になっちゃった。

でもね、例えば今1本「500円」って設定にして、ちょっとこぎれいにして古い映画を上映したら、お客さん来ないかな?採算が取れないのかなあ…。もちろん、小さい映画館はシネコンに押されて次々と閉館している、という現実があるんだけども、何か別の角度でニーズを掘り起こせないもんだろうか。

今、映画のブログ書いてて、いろんな人のブログをのぞいているけど、ほんとみんな映画好きなのね。でも、途中から入れないとか、続けて二度見れないとか、子供が多いとか、映画好きだからこそシネコンに対する不満ってきっとあると思うんだ。そうそう、お客さん入ってない映画はすぐに打ち切っちゃうし。

「DVDも借り放題だから、わざわざ映画館行かなくても」って意見もあると思うけど、実は私この前TSUTAYAのDISCUSでリリアナ・カヴァーニの「愛の嵐」検索かけたんだ。そしたら、リストになかったよ(笑)。こういうの「大毎」ではよくやってたなあ。

料金安いし、暇だし、何気に入ってみたら、すごい面白い名作を見つけた!みたいな偶然の出会いが今はできない。それで、映画ファンの裾野は本当に広がってるんだろうか。大作はガンガン儲かってるみたいだけどさあ、古い映画もスクリーンで観たい。そういうシネマカフェみたいなの、やろうかな。


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by galarina | 2006-09-14 22:44 | 映画雑感