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by galarina
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盗まれた欲情

1958年/日本 監督/今村昌平

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今村昌平のデビュー作。ドサ廻りの芝居一座を舞台に人間味豊かな役者達を描く。

デビュー作とは思えないほど、伸び伸びしてます。大阪の芝居一座ってことで、関西弁も賑やかだし、セリフも早口だし、芝居小屋の熱気がムンムン伝わってくる。ただ、当時の音響の問題なのか、ちょっとガチャガチャしててセリフが聞き取りにくい。しかも、ずっとテンションが高いままなんで、ちょっと見ていて疲れるなあ。もう少し緩急が欲しい。

昔は芝居小屋が村にやってくるというのは、一大事件だったんですね。村人たちの喜びようと言ったらすごいの。何はさておき、芝居だ!ってんで、みんな興奮状態。今では考えられないけど、でも、ある意味ハレとケがはっきりしてて、逆に羨ましいかも。ただ、村娘が一座に入りたいって言ったら、いきなり座員は洋服脱がすし、興奮した村人は劇団の女をみんなでかっさらっちゃうし、いやはや…。まあ、このわやくちゃでエネルギッシュな感じが今村らしさですね。

大卒の小屋になじめぬ脚本家を長門裕之が演じてます。青いんだ、コイツが。インテリのこの脚本家とはちゃめちゃな座員のコントラストが面白い。そして、初々しい南田洋子に対して菅井きんがすでに嫌なババア役。ここもコントラスト効いてます。芝居小屋を建てるシーンや芝居に一喜一憂しておひねりを投げるシーンなど、村人たちの躍動感あふれる演出が印象的。それにしても、なんで「盗まれた欲情」ってタイトルなんだろう。それが疑問だ(笑)。
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by galarina | 2007-12-19 23:29 | 映画(な行)