「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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どんてん生活

2003年/日本 監督/山下敦弘

「どこまで“狙って”やってるんだろう」

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裏ビデオのダビングという仕事(んなもん、仕事でも何でもねーよ!)をしている二人組のダラダラした日常をただ追いかけてるだけの映画。しかし、私は最初から最後まで、くっくっくっと肩ふるわせつつ笑いをかみ殺しながら、それなりに楽しく観賞していましました。しかも、途中で2、3度ぷーっと吹き出すほど笑ってしまいましたよ…。これ、ツボにはまる人とそうでない人、くっきり分かれちゃう作品でしょうねえ。

奇妙なリーゼントにヤンキー仕様の女物パンプスなど、ビジュアル的な面白さもあるのですが、やっぱりカットとカットのつなぎ方で笑いを誘うというのはセンスだよなーと実にくだらない映画ながら、感心することしかり。まさに今しかない!という瞬間に違うカットに切り替わる。これが1秒、2秒遅れると、たぶん面白くないんでしょう。

登場するのはどうしようもないダメ人間ですが、映画として彼らの心情に寄り添うわけでもなく、また冷ややかに見ているわけでもない感じです。ただ何もすることがなかったので、アパートの隣のヤツを毎日撮影してました、なんて言われてもおかしくないような雰囲気。でも、だからこそ出てくる面白味がある。ただ、一カ所、ビールの万引きで捕まってしまい、コンビニの店主をバットでめった打ちにして、それは妄想でした、チャンチャンというシーンがあるのですが、ここはムードがやや異質です。「松ヶ根」に繋がるようなブラックなテイストですね。

いずれにしろ、観客は登場人物に共感するとか、嬉しくなるとか悲しくなるとか、そういう感情的な起伏はほとんど与えられず、ただぼんやりと眺めているしかない。しかし、傍観するという行為の中でも、人間という生き物のおかしさ、情けなさというのは、じんわりと感じ取ることができるんですね。しかし、かと言って、本当にダラダラとフィルムを回せば映画ができあがるわけではありません。こういう作品は、やはり「間」と「つなぎ」が何よりも大事なんでしょう。物語のダラダラ感に反して、編集作業はすごく緻密だったりするのかなあ、それともセンスでさらっとこなしてしまうのか。とても興味深いです。
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by galarina | 2007-12-11 23:14 | 映画(た行)