「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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ミステリアス ピカソ 天才の秘密

1956年/フランス 監督/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
「ピカソのアトリエにいるような高揚感」

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ピカソが実際に絵を書く様子を映像に納めた本作。作品そのものがフランスの国宝なんだそうだ。なるほど、それもうなずける。だって、あのピカソがどうやって絵を描いているのか、まるでそこにいるかのような臨場感で味わえるんですもん。大好きなんです、ピカソの絵。

磨りガラスのようなキャンバスを反対側から撮影する、という特殊な技法。真っ白なスクリーンにどんどん描き加えられるピカソのタッチ。ただ絵を見ているだけなんだけど、すごい高揚感。完成までのプロセスを眺めるなんて、こんな贅沢なことはないです。本作で描かれた絵は全部破棄しているらしいんですよね。もったいない。絵と絵の間に監督やカメラマンと談笑するピカソの映像が挿入される。「あと5分しかフィルム回せない」「それだけあれば大丈夫」そんなやりとりが面白い。それにしても、描くスピードの速いこと、速いこと。

さて、天才ピカソの絵を描くプロセスを観ていて、「なるほど、こんな風に描くんだ」という合点がいくことよりも、むしろ「なんで、そうなるの?」という謎の方が大きい。目の前で見せられているにも関わらず。まさに、タイトルの「ミステリアス ピカソ」ですよ。ただの幾何学模様が女性の顔になったり、せっかく描いた模様を塗りつぶしたり。最初から描きたいものが頭の中でできあがっているのか、描いている途中に気分が変わっちゃうのか。凡人には全くわかりません。

この作品は、3回ぐらい観ているんですけど、常に新しい発見があるし、毎回印象に残る絵が違いますね。たぶん、その時の自分の精神状態によって変わるんでしょう。映画だけど、「絵画」の奥深さ、すばらしさをとても感じます。
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by galarina | 2007-12-09 23:02 | 映画(ま行)