「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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イルマーレ

2006年/アメリカ 監督/アレハンドロ・アグレスティ

「More Romantic!!」

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何でもかんでもリメイクするのはどうかと思うが、しかしここまでリメイク上手だと「これならハリウッドはどう料理する?」と考えに及んでしまう今日この頃。韓国、日本で大ヒットした「イル・マーレ」、果たしてハリウッド版はよりロマンティックに乙女心をくすぐる佳作になっておりました。いやあ、思ってたよりも全然ステキだった。

オリジナルを見ていながらも楽しめた、ということは、ことこの作品においては大いに評価されるべきだと思う。なぜならこの時空を超えたラブストーリーには、そうなるのか!という素敵などんでん返しが用意されていて、肝心要のこのどんでん返しもリメイク版は同じであるからだ。しかし、同じオチでも見せ方は違う。オリジナルは「ふたりの出会いからリスタートする」結末であるのに対し、リメイク版は「女も男も待つ」ことを選択する。これまた、ハリウッドとは思えない偲ぶ愛の結末。恐れ入りました。

本作で好感が持てるのはリメイクという作業においてハリウッド的派手さを無理に取り入れていないこと。今話した結末の見せ方がその最も顕著な例で、ここでは「待つ」ということが一つのテーマになっている。「運命で結ばれたふたりならばきっと会える。だから、機が熟するのを待つんだ」そんなラストの展開は、アグレッシブが褒め言葉というアメリカ的価値観とは異なるものを感じる。よく考えれば男が女を迎えに行くオリジナルの韓国版の方がよほど欧米的展開ではないのか。

オリジナルのプロットはそのままで、いかによりロマンチックに、よりドラマチックに仕上げるか、その試行錯誤が様々な面で良い方向に出ているんだと思う。主人公の職業についても男性側は同じ建築家であるのに対して、女性側は声優の卵から女医という設定に変わっているが、仕事と恋の間で揺れる女心という点においてはハリウッド版の方が共感を誘う。

そして、思わず「うまい!」と唸ったのは、ラストの出会い以前にこの二人にひと時の邂逅を与えていること。この出会いによって、ふたりの恋は「宿命」となる。また、これがムード満点のキスシーンなんだな~。いいぞ、キアヌ!と思わず拍手。というわけで、ストーリーを知っているのにオリジナル以上に盛り上がったのでした。

もしかしたら、オリジナルのイ・ジョンジェよりもキアヌの方が好みだってことも、盛り上がりの一因かも知れませんが…。このふたりにはフレッシュさがないという意見もあるみたいですけど、私は年を取ったとは言え、キアヌ・リーブスが恋に悶える様子にはかなりトキメキましたですよぉ。
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by galarina | 2007-07-17 23:43 | 映画(あ行)