「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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ナショナル・トレジャー

2004年/アメリカ 監督/ジョン・タートルトープ

「一切のツッコミを否定する厚かましさにむしろ感服」
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小学生の息子を何とか映画小僧に仕立てあげようと、日夜オカンは一緒に映画を見ようと彼に迫っている。もちろん見る映画は彼の今の興味に合わせたエンタメ映画。おかげでこれまで見なかったハリウッド作品もずいぶん見るようになった。で、手に取ったこの作品。エンターテイメントとしては◎。

本作は、「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍有名になったテンプル騎士団が見つけた宝物探し。フリーメイソン、暗号解読など「ダ・ヴィンチ・コード」とかぶる部分も大きい。そもそもフリーメイソンが秘宝を隠しているっていうのは一定の伝説としてあるんだろう。日本で言えば徳川埋蔵金みたいなもんかな。「ダ・ヴィンチ・コード」がテンプル騎士団の歴史的な意義やカトリック教会の闇と言う小難しい部分に手を出したがために、本流の暗号を解くスリルから遠ざかってしまったのに対し、本作はあくまでも「お宝探し」の醍醐味を徹底的に追求している。私は、その潔さは「エンターテイメントだから」大いにありだと思った。

もう、なんのツッコミも入れさせない開き直りにも似た展開。テンプル騎士団もフリーメイソンも「そういうのがいたんですっ、ハイ終わり!」で、バッサリ切り捨てる。だって、主人公がいきなり氷山で何かを見つけた後、銃撃戦になる。そのツカミのド派手さがすごい。で、その後主人公が何者かという話は、全くしないまま、お宝探しがどんどん語られていく。

ここまで来たら、黙って見てるしかないでしょ。そもそも「ツッコミ」を入れられる映画っていうのは、描き方が甘いか、展開がだるいからであって、本作はその両方をしないことで一切のツッコミを拒否している(笑)。つまり、中途半端な知識は語らない、そしてとにかくどんどん謎を解いて展開をスピーディにする。ただただお宝探しについていけばいい。それでドキドキしながら2時間過ごす映画。

悪く言えば、ぼーっと見てればいい(笑)ってことですけど、そういう映画に存在意義がないかというと、そうでもないんじゃないかなと思う今日この頃。エンタメ映画には、2時間をドキドキワクワクして過ごすっていう絶対的な命題があって、それをきちんと遂行するにはそれなりのルールなり戦法が存在している。その一端が本作で少しわかったような気がする。
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by galarina | 2007-07-07 23:41 | 映画(な行)