「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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殺しのドレス

1980年/アメリカ 監督/ブライアン・デ・パルマ

「ラジー賞だか何だか知らんが、最高じゃん!」
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いや~面白い!このワクワク感はなかなか体験できるもんじゃありません。
ヒッチコックのパクリとか、何だかんだ否定的な意見を言う人もいるらしいけど、私にとってはとにかく「めちゃめちゃかっこええやん!」のひと言。改めて見直しても、最初から最後まで唸りっぱなしでした。でも、この年のラジー賞とってるんだよね。全く、人間の物差しっちゅうんは、いろいろですな。

さて、多くの人が名シーンとして批評しているのが美術館のシーン。
欲求不満の人妻、となりにちょっとイカした男が座る。ちらっと横目で気のあるそぶりを見せても男は無反応。もう、まったく、アタシに興味ないの、コイツ!ちょっと足組み直してみたりして。あらっ、どっかいっちゃうの?追いかけちゃうわよ。と頭の中でセリフがぐるぐる回るんですけど、この長い長い追いかけっこシーンに一切セリフがない。最高に、おもしろいですね。女の目線であるカメラワークが雄弁に女の心を物語る。ホットペッパーの人にナレーション入れて欲しいよ。

やっぱカメラワークだけでこれだけワクワクできる監督っていないなあ。確かに、映画通と呼ばれる方々にはデ・パルマのカメラワークって、その確信犯的な撮り方があざとく感じるの人がいるのかも知れない。手法に溺れてるって言うのかな。でも、私が感じるこの高揚感って言うのは紛れもない事実で、かっこいいもんは、かっこいいとしか言いようがない。しかも、この無言の追いかけっこの後、やっとセリフが入ったと思ったら、突然カーセックスへの仰天展開。この通俗さこそがやっぱデ・パルマでないとできない技で、どう考えてもヒッチコックはこんな展開にはしない。

そして、デ・パルマに欠かせないのがお色気シーン。ラブシーンでもエロスでもなく、お色気シーンって言葉がぴったり。まるで11PMばりに「うっふ~ん」ってナレーションが入りそう。このB級テイストがたまりません。ナンシー・アレンもいいんだけど、欲求不満妻のアンジー・ディキンソンがいい味出してますねえ。 途中から犯人は誰かなんて、どうでもよくなってきます。ってか、大体わかるんですけど、それもご愛敬。

何者かに追い詰められる、または、精神的に追い詰められる。この「追い詰める」映像づくりが、本当にお上手。1940年生まれだから今年で67歳。まだまだ現役、いつまでも「そう来たか~!」という映像で魅せて欲しい。最新作「ブラック・ダリア」は映画館に行けなかったので、早くDVDが見たい!
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by galarina | 2007-04-18 20:30 | 映画(か行)