「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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原作「東京タワー」

ドラマ版はさっぱり盛り上がらなかった「東京タワー」。
映画への期待も込めて、原作の感想を別ブログに載せていたものを転載します。

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2006年3月9日

やられた。事前情報全くない状態、ノーガードで読み始めたもんだから、すっかりノックアウトされちまった。こんなことならちゃんとトレーニングしとけばよかった。読了して号泣。号泣している私は、バカか!?と思ったら、みんな号泣している模様。これ、れっきとした号泣本として売られているんですね。図書館で借りると帯がないもんで…

子供の育て方とか、親の有り様ってこれが正しいという答がないのは当たり前のことで、それはみんな頭では理解しているんだけど、いざ自分が親になってみると、これが正しいんだろうか?これが子供のためになるんだろうか?といちいち考えてしまう。だけどリリーさんのオカンはすがすがしいほど潔く生きてる。たまにしか家に帰らないオトン、母子家庭同然で親戚の家を転々としながらも一生懸命働いて、一生懸命ご飯作って、これ以上ないほどの愛情を息子に注ぎ込むオカン。

環境の違いに大小あれど、この本を読めば誰だって自分のオカンを思い返すだろう。あの時オカンがしてくれたこと、あの時オカンが言ってくれた言葉。読みながら自分のオカンの姿が脳裏に浮かぶ。

上京した息子はすっかり都会で自堕落な生活にふける。大学もまともに行かず、仲間と飲み明かす。でも、心には常にオカンへの後ろめたさが募る。ああ、そんな時期私にもあったな。読みながらつい反省。だけど、最後にはリリーさんはちゃんとオカンと向き合って、東京で二人の暮らしを築こうと努力する。逃げたり、迷うことなくオカンを幸せにしたろうとがんばる。えらいよ、リリーさん!

リリーさんの仕事仲間を巻き込みながらの東京生活の生き生きとした描写がまたすばらしいんだな。息子ただ1人を頼って上京したオカンも、ここが自分の居場所だと言う実感を初めて得たかのように、満ち足りた暮らしを送るのだが…

私にも息子が1人いる。こいつのためなら私の命なんかいくらでもあげると思う。でも、愛しすぎて前が見えなくなることがある。そんな時この本に出会った。マザコン、溺愛、甘やかし。世の中の人はいろいろ言うけど、オカンの愛は100%無償だ。私だって、私なりのオカン道を突っ走ったろうじゃないの!本を閉じた瞬間そう思った。
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by galarina | 2006-11-22 22:37 | 映画の原作