「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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月曜日のユカ

1964年/日本 監督/中平康

加賀まりこのキュートな魅力が全開。うるんだ眼、とがった唇、「ユカはねぇ~」と舌足らずなしゃべり方。こんな子に甘えられたらどんな男もコロッとまいっちまうよ!
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ユカには“パパ”がいる。ユカはパパのことが大好き。だけど、日曜日は決して会えない。その日はパパが家族と一緒に過ごす日だから。それがユカはとってもつまんない!ある日曜日のこと、ボーイフレンドと街を歩いていたらパパを見つけた。パパは娘にかわいいお人形を買ってあげていた。その女の子の嬉しそうな顔ったら!ユカだって、お人形が欲しい。だから、今度の月曜日をパパにあげる。お人形を買いに連れてって…

とまあ、こんなストーリー。

言葉にすると、とんでもはっぷん脳たりんな女の子ですが、映像では全く違和感ナシ。ホント、かわいいんだぁ、加賀まりこ。もちろん、中平康監督ってことで、映像のセンスもイカしてるし、長回しや唐突に無声シーンが入るなど、冴えた演出が心地よい。
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「体は誰にでもあげるけど、キスはだめ」。ユカには少女と娼婦が共存している。男たちが妄想するとびきりの女像。だけどね、ユカは男を悦ばすだけが生き甲斐の白痴女じゃ決してない。純粋なユカが抱える虚無感や退廃的なムードを中平康はしっかり引き出している。この二面性がユカをさらによりリアルで魅力的なキャラクターにしている。

それにしても「退廃」が「美」となる作品に私はとても弱い。三島由紀夫の世界とか、ルードヴィヒ二世のノイシュバンシュタイン城とか。悩ましき美、死と隣り合わせの美はとっても官能的。今作品の退廃美は加賀まりこその人なのだ。

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by galarina | 2006-10-13 13:56 | 映画(か行)