「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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太陽を盗んだ男

1979年/日本 監督/長谷川和彦 

「ハチャメチャぶりが最高にカッコイイ」
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のっけから満員電車でつぶされたジュリーのアップ。皇居に行って天皇に会いたいと言うイカれたバスジャック登場、でもって、原子力発電所では、現代ではありえない超チープな銃撃シーン。どれもこれもまるで人を食ったかのような場面ばかり。思わずふきだしそうになるんだけど、映画の世界にぐいぐい引っ張られる。「そんなアホな」と突っ込んだら「ふざけんじゃねえよ。ちゃんと見ろよ!」と突っ込み返しが入る。そんな映画の勢いに圧倒される。

原爆を製造する工程の描写が秀逸。ジュリーの鬼気迫る表情、しかもボロアパートの一室がどっかの研究所みたいにどんどん改造されていく。原爆の製造が進むうちにたまらず学校でも「原爆の作り方」なんて授業をやっちゃう。完成した時にボブ・マーリーの曲に合わせて踊るシーンも最高にイカしてます。だけど、原爆ができあがった後に湧き上がる虚無感。一体それを何に使ったらいいのかわからない。「おい、お前は何がしたいんだ?」と原爆に向かって語りかける。で、結局要求するのは野球中継を最後まで放送しろ、さもないと東京に原爆を落とすぞ、だからね。いやはや、面白い。これ、原作があるらしいけど、どこまでアレンジしているんだろう?

この映画はゲリラ撮影が多かったようで、皇居のシーンもそのひとつ。ちょっと今はできないんじゃないかな。ってか、そんなことしたら公開できないんじゃない。国会議事堂のトイレも、デパートの屋上から金をばらまくのも、ゲリラ撮影。とにかくスタッフのそういう、やったろう根性が全編にみなぎってる。カースタントのシーンもそうだけど、この映画の稚拙なところってのは、数えだしたらきりがない。もし、この映画をフィギュアスケートの採点方式で評価したら、マイナス点がどんどん加算されてメダルなんて遥か遠い。でも私はこの映画にメダルをあげますね。だって、「俺たち、絶対金メダルだよなっ」なんて威勢のいい声がほんと聞こえてきそうなんだもん。

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by galarina | 2006-07-09 14:55 | 映画(た行)