「カーサ・ガラリーナ」にお引っ越ししました


by galarina
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コンタクト

1997年/アメリカ 監督/ロバート・ゼメキス 

「科学者の葛藤にスポットを当てたところがいい」
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私はSF映画があまり好きではない。自慢じゃないが、スター・ウォーズはどれも見たことがない。未来の乗り物とか、武器とか、ロボットとか、すごいなあ、で終わってしまう。そういうありえないおとぎ話よりも、事故で死んだ夫を忘れられない女の再生話とか、叶わぬ恋を乗り越えて生きていくゲイのダンサーの物語とか、そんなのが好きなんである。まあ、それは映画に何を求めるか、ということであり、単にSF映画には私の求めるエッセンスがあまり入っていないということなのだけれど。

前置きが長くなったがこの「コンタクト」。ジョディ・フォスターが好きなので見たらとても良かった。映画の前半部分は、宇宙船も出てこなければ宇宙人も出てこない。地球外生物は必ずいると信じて、毎日宇宙からの信号を観測し続ける女性天文学者を取り巻く物語である。SFを期待して見た人はこの前半部分でがっかりするのかも知れないが、ひたすら研究に没頭するジョディ演じるエリーをいろんな輩が妨害するもんで、負けんなよエリー!とつい声援を送ってしまう。

それにしてもこういうストイックな女性の役をやらせると、ジョディ・フォスターはピカ一。恋に目がくらみそうなるのをぐっとこらえ、研究に邁進する。もちろん、すごいクレバーで弁が立つ。男にしてみれば、そう「ヤな女」です。だからエリーがようやく地球外生物からの信号をキャッチできた時、男どもがよってたかって、手柄を自分のものにするんですな。アメリカ大統領が出てきて、「これはアメリカの研究成果だ」みたいに世界に自慢しちゃって。はいはい、あんたら自分の国のやり方よくわかってんじゃんと思わず突っ込んでしまったよ。

後半、アメリカが莫大な資金をかけてマシーンを設計し、いよいよその信号を送ってくれた地球外生物に会いにいくわけだけれども、もし私がエリーだったら乗るだろうか…。わたしゃ考えてしまった。行ったら必ず帰ってこられる保証がないってこともあるけど、真理とは何が何でも明らかにしなければならないのか、という気持ち。一方、自分が血眼になって探してきたものが目撃できるという科学者としての欲望。宇宙に行くことは神の領域に触れることではないのか、という畏れ。

小さい時に父親を亡くし、ひたすら宇宙への憧憬だけをよりどころに生きてきた女性科学者がこれらの出来事を乗り越えて、本当の自分らしさを見つける、そういった視点がぶれることがないので、私も最後まで映画の世界に入り込んで見られた。これでとんでもない形態の宇宙人とか出てきたら、きっとがっかりだっただろう。

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by galarina | 2006-07-08 23:56 | 映画(か行)